KNOX
■KNOXとは
<品名> ノックス(KNOX)
<種名> オオイタビ突然変異種
<科目> クワ科フィカス属
<分類> 常緑ツル植物
・環境浄化能力の高い植物=オオイタビへのイオンビーム照射による培養で、窒素酸化物(NOx)吸収能力の高い特異種=KNOX(ノックス)が生まれました。
・広島大学が、(独)日本原子力研究開発機構の協力のもと2000~2006年にかけて行った研究成果により発明された世界初の成果です。
・一般的な植物の約2倍の窒素酸化物(NOx)吸収能力を持つオオイタビに対し、更に1.4~1.8倍の吸収能力が確認されています。
挿し木等による増殖生産を行っておりますが、原株の能力は固定されています。
・植物を利用した環境汚染の浄化修復技術により、都市の大気汚染や熱低減などを目的とした新しい環境緑化を目指しています。
■大気環境浄化能力
オオイタビ”KNOX”による環境浄化効果
NO2を体内で分解し、生長するための養分へと同化・変換
NO2吸収量 年間335g/10㎡
一般乗用車25,000km走行分の排出量に相当。駐車6万台分の排出量に相当。
・KNOXのNO2浄化能力は、オオイタビ既存種の40~80%向上
・NO2とは、自動車や工場からの排出ガスなどに含まれ、大気汚染規正法で排出規制されている物質です。
・酸性雨や光化学オキシダントなどの大気汚染の一因であり、呼吸器疾患の原因にもなります。
CO2を体内で分解し、酸素を大気へ放出
CO2固定量 年間10kg/10㎡
・建物空調負担の低減によるCO2削減量 年間33.6kg/10㎡に相当。
・水の蒸散による熱量低減CO2換算値 年間1kg/10㎡に相当。
10㎡当り(単位はkg) | 100㎡当り(単位はkg) | |
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CO2削減量合計 | 43.6 | 436 |
(植物のCO2固定) | 10 | 100 |
(建物空調負荷の低減によるCO2削減量) | 33.6 | 336 |
NO2の吸収量 | 0.335 | 3.35 |
※335g/NO2/年はコンパクトカーで25,000km走行分の排出量に相当します。
二酸化窒素の吸収量
33.5g/㎡/年
※10ppbNO2での計算値
(交通量の多い交差点で観察される濃度)
■KNOXの活用
茎から吸着根を出し、壁面および地表面に
くっつきながら緑化します。
・ユニット型壁面緑化(エクセルソイル壁面緑化ユニット「カベルデ」に最適)
・塗装処理のしていないコンクリート・レンガ等構造物の壁面緑化
・道路コンクリート・モルタル法面緑化
※ノックスは巻ヅル性ではありませんので、ワイヤーメッシュ登はん緑化には不適です。
■生育特性
病虫害に強い
病気に強く、茎や葉に含まれる成分により害虫を寄せ付けない忌避植物です。
耐陰性に優れる
日当りの良いところから日陰でも旺盛に成長します。
生育適地
高地を除く、関東以南の太平洋側および瀬戸内エリア。
15~25℃/寒さにも強く、路地でも越冬します。(0℃以上)
高地を除く関東以南の太平洋岸および瀬戸内エリアに生育適応。
■仕様
・72穴エクセルソイル苗(72株/トレイ/70株保障)
・活着、生育に優れた固化培土エクセルソイルで育苗した苗での販売となります。
※ノックスイタビ(KNOX)は広島大学と日本原子力研究開発機構により開発されみのる産業株式会社が技術移転を受けたものです。
特願2006-328680